エンジンオイルの大きな役割として
「油膜による金属間接触の防止」があります。
バルブ/カムシャフト/シリンダ/ピストン/クランクシャフト/ベアリングなどの摩擦の低減、焼付き・摩耗の防止をおこなっています。
金属同士が接している表面はどんなに滑らかに見えても、顕微鏡レベルでは細かい凹凸が噛み合っているため摩擦抵抗が生じます。
ここにオイルを流し込むことによって凹凸が埋まり、噛み合いが消滅します。
ピストン、シリンダー間やベアリング系の摩擦制御は、一般的に粘度が低い方が抵抗が少ないため有利です。このため最近の省燃費車には0w20など低粘度オイルを指定しています。
ここでポイントとなるのは、油膜が小さいため一部金属接触が起きやすいカム、バルブ周りの潤滑です。
こうした箇所はオイルの油膜の厚さが、摩擦面の表面粗さより小さいために金属接触が起っています。 |
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摩擦調整剤が、凹凸を埋める形で金属面に吸着します。
(※成分の形状も重要なポイントで、粒子が金属面の凸部より小さいと意味がありません。) |
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この部分を摩耗、焼付きから保護するため、エンジンオイルには摩擦調整剤(フリクション・モディファイヤ)が配合されますが、スピードマスターでは、エンジンオイル販売開始以来、この開発に力を入れています。 |
これを特化させることにより、金属接触面の保護だけでなく、摩擦によるエンジン作動効率のロスを低減し、その性能を引き出すことで「体感」できる効果を発揮します。 |
平板状の結晶が積み重なった層状構造で、特定の結晶面は分子間の結合力が弱く、自己潤滑性を持っている。 |
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同じような層状構造を持つ固体潤滑剤に二硫化モリsブデンやグラファイトがありますが、これらの熱安定性が350℃~500℃であることに対して、本製品成分は900℃でも変質しないのが特長です。 |
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